大河ドラマ「光る君へ」で話題となった源氏物語

この記事を書いた人
- 漫画やラノベ大好きな編集者
- あらゆる書籍サイトで無料本を読み漁るのが趣味
- 活字は少し苦手
「源氏物語を読んでみたい」
大河ドラマ「光る君へ」などの大河ドラマなどでも話題になった源氏物語。
その恋愛模様は凄まじく、その内容に興味を持っている方も多いでしょう。
しかしながら、源氏物語は文学であり古典書であるため
「古典なんて学生時代から苦手だし」 「活字を読むのが久しぶりで不安」 「難しい本を買って挫折したくない」
そんな風な悩みもあるでしょう。
そこで今回は、
源氏物語の世界に入り込んじゃう
初心者にも分かりやすい、おすすめな源氏物語の本を厳選しました。
活字が本当に苦手な私でも読めた「わかりやすい本」を3冊だけ厳選して紹介します。
この3冊で源氏物語の世界観は把握できちゃうよ!
源氏物語とは?【簡単に30秒で解説】
まず、源氏物語がどんな話か、超簡単に説明しますね。
一言でいうと
平安時代のイケメン貴族・光源氏の恋愛物語
主人公の光源氏は、天皇の息子として生まれたのに政治的な理由で臣下に降格。
それでも美貌と才能で多くの女性と恋をして、栄華を極めます。
でも後半生では苦悩や老いに直面し、最愛の妻を失って…というドラマチックな一生を描いた物語です。
構成:全54帖、3部構成
- 第1部(1〜33帖):光源氏の華麗なる恋愛遍歴と栄華
- 第2部(34〜41帖):光源氏の苦悩と晩年
- 第3部(42〜54帖):光源氏の息子・薫の物語
1000年前の恋愛ドラマなのに、所々は現代的でびっくりするよ!
もっと詳しいあらすじや登場人物を知りたい方は、源氏物語 おすすめ本10選の記事で解説しています。
わかりやすい本の選び方【3つのタイプ】
源氏物語のわかりやすい本は、大きく3つのタイプに分かれます。
①まず全体像をつかみたい → 漫画
- 絵で見るから理解しやすい
- 登場人物の顔が覚えられる
- 活字が本当に苦手な人向け
②活字で読みたい → 読みやすい現代語訳
- 現代の言葉で書かれている
- 古文の知識ゼロでOK
- 小説として楽しめる
③最速で理解したい → 入門書
- あらすじをサクッと把握
- 解説やコラム付き
- 時間がない人向け
自分がどのタイプか分からない方は、まず漫画から始めるのがおすすめです。 <p class="is-style-st-paragraph-kaiwa">私も最初は漫画から入ったよ!全体像がつかめると、後が楽になる!</p>
それでは、各タイプから1冊ずつ、計3冊を紹介していきます。
【マナちゃんイチオシ!】漫画で読む源氏物語
あさきゆめみし(大和和紀)
基本情報
- 著者:大和和紀
- 巻数:全7巻(文庫版)、全10巻(単行本)
- 出版社:講談社
- 価格:文庫版 各660円、完全版 各1,100円
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
おすすめポイント
源氏物語の漫画といえば、もうこれ一択です。
「はいからさんが通る」で有名な大和和紀先生が、10年以上かけて描いた超大作。十二単の模様まで細かく描き込まれた美しい絵柄と、原作に忠実なストーリーで、「古典の先生が推薦する」レベルの完成度です。
実際、受験生の参考書としても使われるほど。大学入試の古文でも「あさきゆめみし読んでたから解けた!」という声が多数あります。 <p class="is-style-st-paragraph-kaiwa">私、これ読んで源氏物語にハマったの!絵がめちゃくちゃ綺麗で、光源氏がイケメンすぎて…(照)</p>
こんな人におすすめ
- 活字が本当に苦手な人
- まず全体像をつかみたい人
- ビジュアルで理解したい人
- 受験対策にも使いたい人
注意点
完全版(全10巻)と文庫版(全7巻)があります。文庫版の方がコンパクトで持ち運びしやすいですが、完全版の方が絵が大きくて見やすいです。お好みでどうぞ。
Kindle Unlimitedでは読めませんが、電子書籍版もあるので、スマホやタブレットで読むこともできます。
【活字苦手なマナちゃんでも読めた!】読みやすい現代語訳
田辺聖子訳「新源氏物語」
基本情報
- 著者:田辺聖子
- 巻数:全3巻(上・中・下)
- 出版社:新潮社
- 価格:各838円(文庫版)
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
おすすめポイント
現代語訳の中で、圧倒的に読みやすさNo.1です。
田辺聖子さんは、難しい古文を「まるで現代小説を読んでいるような」軽やかな文章に訳してくれています。会話が多くてテンポが良く、ユーモアもあって、活字が苦手な人でもスラスラ読めます。
原作の順番を大胆に入れ替えたり、分かりにくい部分を補足したりと、「読者ファースト」の訳になっています。 <p class="is-style-st-paragraph-kaiwa">活字苦手な私でも、3日で1冊読めたよ!それくらい読みやすい!</p>
こんな人におすすめ
- 活字が苦手だけど、漫画じゃなくて文章で読みたい人
- 途中で挫折したくない人
- 気軽に楽しく読みたい人
- まず1冊完読したい人
注意点
読みやすさを優先しているので、原作に100%忠実ではありません。学術的な正確さより「物語として楽しむ」ことを重視したい方向けです。
試験対策や論文には向きませんが、「まず源氏物語を楽しむ」という目的には最適です。
Kindle Unlimitedでは読めませんが、電子書籍版があります。
【最速で理解!】源氏物語の入門書
まるわかり!これからはじめる源氏物語(島村洋子)
基本情報
- 著者:島村洋子
- ページ数:224ページ
- 出版社:ワニブックス
- 価格:1,540円
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
おすすめポイント
「とにかく最速で源氏物語の全体像を知りたい!」という方に最適な入門書です。
源氏物語の魅力やあらすじを、恋愛エッセイ風に分かりやすく解説。専門用語は最小限で、まるで友達が「源氏物語ってこんな話なんだよ!」と語ってくれるような親しみやすい文章です。
イラストやコラムも豊富で、活字を読むのが苦手な人でも楽しめます。 <p class="is-style-st-paragraph-kaiwa">これ読んでから他の本に進むと、理解度が全然違うよ!予習として最適!</p>
こんな人におすすめ
- まず全体像をサクッと知りたい人
- 時間がない人
- 「源氏物語って何が面白いの?」を知りたい人
- 本格的な訳書を読む前の予習をしたい人
注意点
入門書なので、あくまで「ダイジェスト版」です。源氏物語の詳細なストーリーや全ての登場人物を知りたい方は、この後に現代語訳や漫画を読むことをおすすめします。
ただ、逆に言えば「挫折せずに最後まで読める」という最大のメリットがあります。
電子書籍版もあります。
もっと選択肢が知りたい方へ
この記事では「わかりやすさ」に特化して3冊だけ紹介しましたが、
「他の訳者も比較したい」 「本格派の現代語訳も見てみたい」 「Kindle Unlimited対応作品を知りたい」
という方は、源氏物語 おすすめ本10選【初心者向け】現代語訳・漫画で読みやすいの記事をご覧ください。
瀬戸内寂聴訳、林望訳、角田光代訳など、人気訳者の比較や、解説書2冊も紹介しています。挫折しないコツ3つも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:まずはこの3冊から始めよう
源氏物語のわかりやすい本を3冊紹介しました。
選び方まとめ
- 活字が本当に苦手 → あさきゆめみし(漫画)
- 文章で読みたい → 田辺聖子訳「新源氏物語」
- 最速で理解したい → 島村洋子「まるわかり!これからはじめる源氏物語」
迷ったら、あさきゆめみし→田辺聖子訳の順番で読むのがおすすめです。
源氏物語は1000年前の作品ですが、恋愛、嫉妬、老い、孤独…といった人間の普遍的な感情が描かれていて、今読んでも心に響きます。 <p class="is-style-st-paragraph-kaiwa">最初は「難しそう…」って思ってたけど、読んでみたら超面白かった!あなたもぜひ挑戦してみて!</p>
「難しそう」「挫折しそう」という不安は、正しい本を選べば解決できます。
まずは1冊、手に取ってみてください。きっと、1000年前の恋愛ドラマにハマるはずです。