源氏物語をもっと知ってみたい!おすすめの本はある?

この記事を書いた人(ナビゲーター)
- 漫画やラノベ大好きな編集者
- あらゆる書籍サイトで無料本を読み漁るのが趣味
- 活字はあまり得意ではない
源氏物語といえば名前くらいは聞いたことはある、有名な古典ですね。
最近では大河ドラマ「光る君へ」を見て、改めて源氏物語に興味を持った方も多いのではないでしょうか?
とはいえ、ネットで調べても
「訳者が多すぎて選べない」、「昔のものなので解釈が難しいのでは?」、「なんか長そうで途中で挫折しそう」
なんて思った方もいるかもしれません。
私も「どれから見ればいいの?」ってなったのよね。
ということで今回の記事では
- 源氏物語の世界を分かりやすく知りたい
- 源氏物語の面白さを知りたい
- より深く源氏物語を理解したい
それぞれの要望に応えた源氏物語のおすすめ本を厳選して紹介します。
活字が苦手な私でも読めた本から、本格派向けだと思った本まで正直レビューでご紹介!
頑張って色んな源氏物語を読んでみたので、ぜひ参考にしてね!
源氏物語とは?【超簡単な基礎知識】

まず、源氏物語の基礎知識を簡単におさらいしておきましょう。
源氏物語の基本情報
- 作者:紫式部(平安時代の女性作家)
- 成立時期:1000年頃(今から約1000年前!)
- 全体構成:全54帖(章)
- 登場人物:500人以上
簡単な物語
光源氏という絶世の美男子が主人公。彼の波乱万丈な人生と数多くの女性たちとの恋愛模様が描かれています。
禁断の恋、許されぬ恋、嫉妬、愛憎…などなど
イケメンのプレイボーイくんの話だね(笑
それにしても長くて人物も多くて少し大変。
物語は光源氏が亡き後も続いていくので、読むのが大変な人は、
光源氏が主人公である物語だけでも読む価値はあります。
原文は平安時代の古文で書かれているため、現代人がそのまま読むのは非常に困難です。
そのため、多くの作家や学者が現代語訳を手がけています。
そのため解釈の違う本があったり、今も”断定”とされていない事実も存在します。
源氏物語の本の選び方【3つのポイント】
源氏物語の本を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。
ポイント1:現代語訳か漫画か入門書か
漫画:全体像をつかみやすい、ビジュアルで理解できる
現代語訳:じっくり読みたい、原作の雰囲気を味わいたい
入門書:予備知識を得たい、短時間で理解したい
漫画で全体像をつかんでから、現代語訳に進むのもおすすめ
ポイント2:訳者によって雰囲気が全然違う
源氏物語の現代語訳は、訳者によって文体や雰囲気が大きく異なります。
読みやすさ重視なら田辺聖子訳、角田光代訳あたりが、初心者からでも比較的はいりやすいです。
また、女性の心理描写が豊かで定評があるのが、あの瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語です。
女性の方は、自分ごとのように没頭してしまうかもしれませんね。
格調高い文学性であれば、与謝野晶子訳の源氏物語がオススメです。
自分の好みや読書レベルに合わせて選びましょう。
ポイント3:サブスク対応かどうか
源氏物語は長編の物語です。
一気に揃えるのは、それなりに費用がかかります。
特に『興味が湧いたから読んでみたい』くらいだと途中で飽きたり、難しくて挫折したり。
本記事では、できるだけそうならないような本を紹介しますが。
せっかく買ったのに無駄になってしまう可能性もあります。
本記事で紹介する一部の源氏物語関連書籍は、Kindle Unlimitedで読み放題対象になっています。
登録したことのない方は30日間無料体験できますので、
まだの方は登録して源氏物語を読み放題で見るのが非常にお得です。
まだの人は絶対試すべき
Kindle Unlimitedはコスパ最強のサービス!
- 初回登録30日間無料!(月額980円)
- 500万冊以上の本が読み放題!
- 解約も簡単!まずは1ヶ月試すべき!
\ 試しに1ヶ月 /
また、Kindle Unlimited未対応の作品もあるので、下記の書籍サイトで試し読みやお得に購入しましょう。
おすすめ書籍サイト
漫画で読む源氏物語3選
活字が苦手な人は、まずは漫画で源氏物語の世界にどっぷりハマろう!
まんがで読む源氏物語(学研)
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
- Kindle Unlimited:対応
とにかくサクッと全体像をつかみたいならこれがおすすめ!解説コラムも分かりやすい。
話の流れがつかめるまんがと、まんがを補足説明したコラムで、楽しみながら源氏物語の世界を知ることができます。
人物相関図が各章の先頭に掲載されているため、初めて読む人でも迷わず読み進められます。
こちらはKindle Unlimited対応ですので、登録されている方はすぐに読み放題で見れます。
子どもから大人まで、気軽に源氏物語に触れられる入門書としておすすめ。
源氏物語 -桐壺-(江川達也)
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
- Kindle Unlimited:対応
あの江川達也先生がコミカライズ。
エロスの中に上品さを感じさせる作品。
登場人物たちの心情なども細やかに描写し、
”官能的でありながら静寂”と言えばいいだろうか。
とにかく世界観は分かりやすく見やすい作品です。
大人のシーンも真剣に見てしまう、、、
エロスを超えた何かがあるね、、、
こちらはKindle Unlimited読み放題見れます。
全7巻あるので、
登録していない方は30日間の無料体験で登録して、無料で見ちゃいましょう。
あさきゆめみし(大和和紀)
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
- Kindle Unlimited:未対応
絵が美しくて、登場人物の心情が非常に細かく描かれてる漫画!
感情移入しやすく、源氏物語の世界観に入りやすい!
完全版なら、全10巻と読みやすい巻数にもなっています。
残念ながらKindle Unlimitedは未対応ですのでeBookJapanなどの書籍サイトを使えば最大70%オフで購入できます。
試し読みも出来るので、お得に購入したい人は初回ポイントやセールのある書籍サイトをおススメします。
この世界観と絵のマッチングが素晴らしかった。
本気で魅入ってしまいました。
源氏物語以外の漫画も無料で読めるから、登録だけするのもオススメだよ。
源氏物語~愛と罪と~(森猫まりり)
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
- Kindle Unlimited:未対応
最新の源氏漫画ならコレ!美麗な作画で平安貴族の世界にうっとり。
少女漫画を読んでいた方なら読みやすい作品かもしれません。
美麗な筆致で知られる森猫まりりが、源氏物語を完全漫画化。
大人向けの雰囲気で、恋愛描写がやや官能的。平安文学の金字塔が、現代的な感覚で蘇ります。
光源氏の誕生から、禁断の恋、波乱の人生までを、美しくも妖艶に描いた作品です。
表紙からは「少女漫画っぽいな」と思ったけど。
思ってた以上に大人でした、、、
こちらもKindle Unlimited未対応ですので、BOOK☆WALKERなどを利用すればお得に読めます。
月額836円のサブスクなどもあるので
2冊以上読む方は間違いなく登録した方がお得です。
買い切りでも50%のクーポン付きがあるので、購入してもいい人はBOOK☆WALKERオススメです。
源氏物語の現代語訳でおすすめの本
より細かな情景や心理描写などを知りたい方は現代語訳がオススメです。
より詳しく、しかし難しすぎず、
スッと源氏物語の世界に入っていける
そん現代語訳のおすすめな本を紹介します。
長い小説とか活字が苦手な私でも読めた本を紹介するね。
田辺聖子訳「新源氏物語」
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
まるで現代小説みたい。
読者が挫折しやすい序盤をスムーズに乗り越えられる工夫がされていたり。
また、田辺聖子独特のユーモアが随所に光り、重厚な物語が軽快に読めます。
全3巻(上・中・下)で完結。
「源氏物語を初めて読む人」「活字が苦手な人」には最もおすすめの訳です。
本当に「文字で笑える」。この『源氏物語』はそれほどユーモアに溢れてます。
「現代語訳は苦手かも〜」って人には本当にオススメ!
これは本当に読んでほしいです!
瀬戸内寂聴訳「源氏物語」
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
「女性作家だから、女性の心情描写がリアル。感情移入できた!気品のある訳で読みやすい」
あらすじ・特徴 出家した瀬戸内寂聴が訳した「瀬戸内源氏」。
女性作家ならではの視点で、女性登場人物の心理を深く掘り下げています。紫の上、葵の上、六条御息所…それぞれの女性の苦悩や喜びが、現代の私たちにも響きます。
気品あふれる現代語で訳されており、平安の雅な世界観を損なわず、かつ読みやすい。
各巻の巻末には、訳者解説・系図・語句解釈が収録されており、初心者にも親切です。
全10巻。講談社文庫版が入手しやすいです。
350万部のベストセラーとなった名訳です。
島村洋子「まるわかり!これからはじめる源氏物語」
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
マナちゃんの一言 「本格的な訳本の前に、これで予習するのがおすすめ!最速で源氏物語の肝をつかめる」
あらすじ・特徴 恋愛エッセイの名手・島村洋子が、源氏物語をわかりやすく読みほぐした入門書。
禁断の初恋、不倫、略奪愛、一目惚れからの誘拐…衝撃エピソード連続の源氏物語を、現代の恋愛事情に置き換えながら解説。
雅やかな平安ことばや華々しい宮中絵巻を後回しにして、とにかく最速最短で源氏物語の肝をつかみ取りたい人に最適です。
1冊で全体像が理解できるので、本格的な訳本を読む前の予習にぴったりです。
【活字好きならこっち】詳しく深く読みたい人向け現代語訳2選
マナちゃん:「ここからは、私にはちょっと難しかったけど、活字好きな人や本格派にはおすすめの本だよ!」
林望訳「謹訳 源氏物語」
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
マナちゃんの一言 「国文学者の訳だから、原文の雰囲気を味わいたい人向け。私には難しかった…でも、正統派の訳が読みたいならこれ!」
あらすじ・特徴 国文学者・林望(リンボウ先生)による全10巻の訳。
最大の特徴は、注釈がすべて本文に盛り込まれていること。脚注を見る煩わしさがなく、ストーリーが邪魔されません。
文体もしっかりしており、作家の個性を盛り込むアドリブもありません。学術的に見れば、教科書的・定説的な訳と言えます。
人物相関図付きで、複雑な人間関係も整理しながら読めます。
原文の雰囲気を大切にしたい人、学術的に正しい訳で読みたい人におすすめです。
Kindle版もあり。
角田光代訳「源氏物語」
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
マナちゃんの一言 「現代小説のような文体で読みやすい。でも全8巻あるからボリューミー!読書好きならこれが一番面白いかも」
あらすじ・特徴 『八日目の蝉』『対岸の彼女』で知られる直木賞作家・角田光代による新訳。
スピード感と疾走感を重視した訳で、「この訳で初めて最後まで読めた!」という読者が続出。
地の文の敬語をほぼ廃し、主語を補ったことで、細部まで分かりやすくなっています。会話文も現代的で歯切れがよく、生き生きとしています。
読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作。
全8巻(河出文庫版)。2023年から順次刊行中。
「現代小説として源氏物語を楽しみたい人」「挫折せず最後まで読み通したい人」におすすめです。
【番外編】源氏物語をもっと楽しむ解説書
出口汪「眠れないほど面白い 源氏物語」
評価
- 読みやすさ:
- 原作忠実度:
- 初心者おすすめ度:
マナちゃんの一言 「解説が面白くて、源氏物語の見方が変わった!講義形式だからスラスラ読める」
あらすじ・特徴 予備校講師・出口汪が、講義形式で源氏物語の世界を解説。
光源氏は本当に清く美しいだけの貴公子だったのか?女性たちは何を求めていたのか?
原作には書かれていない人物の本質を、現代の視点から鋭く読み解きます。
生徒役のキャラクターが素朴な疑問を投げかけてくれるので、「かゆいところに手が届く」解説書です。
源氏物語を読んだ後に読むと、さらに深く理解できます。
Kindle Unlimitedで読める源氏物語はある?
マナちゃん:「KUなら気軽に試し読みできるから、まず読んでみて合わなかったら他の訳に変えればOK!」
残念ながら、主要な現代語訳はKindle Unlimited対象外です。
ただし、以下のような関連書籍は読み放題対象になっていることがあります。
- 源氏物語の解説書
- 入門書
- 紫式部の伝記
- 平安時代の文化解説本
Kindle Unlimitedの対象作品は変動するので、検索して確認してみてください。
お得に読む方法
- 図書館で借りる(全訳を無料で読める)
- 文庫版を選ぶ(ハードカバーより安価)
- 電子書籍のセール時期を狙う
源氏物語を挫折せずに読むコツ【マナちゃん実践済み】
マナちゃん:「活字苦手な私でも最後まで読めたコツを教えるね!」
コツ1:まず漫画で全体像をつかむ
マナちゃん:「私は『あさきゆめみし』から入ったよ!」
いきなり現代語訳に挑戦するのではなく、まず漫画で全体のストーリーを把握しましょう。
登場人物の関係性、話の流れが分かっていれば、現代語訳もずっと読みやすくなります。
コツ2:人物相関図を手元に置く
マナちゃん:「登場人物多すぎて混乱するから必須!」
源氏物語は登場人物が500人以上。しかも、同じ人物が複数の呼び名で呼ばれます。
人物相関図があれば、「今誰の話?」と迷わずに済みます。
多くの現代語訳には相関図が付いているので、活用しましょう。
コツ3:好きな巻から読んでもOK
マナちゃん:「最初から読まなくても大丈夫。気になる巻から読んでみて!」
源氏物語は54帖ありますが、必ずしも最初から読む必要はありません。
人気の巻:
- 「若紫」:紫の上との出会い
- 「葵」:葵の上の死
- 「須磨」「明石」:光源氏の流浪
- 「若菜上・下」:光源氏の苦悩
気になる巻から読んで、面白ければ通して読めばOKです。
まとめ:自分に合った一冊を見つけよう
源氏物語は、訳者や形式によって読みやすさが大きく変わります。
こんな人におすすめ
- 活字が苦手な人:「あさきゆめみし」(漫画)→ 田辺聖子訳
- 初めて読む人:瀬戸内寂聴訳、島村洋子「まるわかり!」
- 読書好き:角田光代訳
- 本格派:林望訳
マナちゃん:「活字苦手でも漫画から入れば大丈夫!まずは気軽に一冊手に取ってみてね」
千年読み継がれる名作を、あなたも楽しんでみませんか?
関連記事